Liszt自身が管弦楽版を元に編曲した4手版。管弦楽版を聴き慣れていれば、それをどうピアノに置き換えていくかが興味深いところなんだろうけど、あいにく管弦楽版はめったに聴かないのでそこらへんの面白さはあまり味わえず、逆に独奏版と比べて(音自体は多いけど)個々のピアノの名技性は減っている分、魅力はもう一つというのが正直なところ。独奏版と時々音が違っていたり、新しいフレーズが挿入されていたり、といったところが、Lisztがどんなvariationを考えていたのかがわかってそこは興味深いところではあるけれど。