Metzger/ZitterbartのBeethvenヴァイオリンソナタ第4,5,9番

[Coviello Classics COV20904]

Beethovenのヴァイオリンソナタを時代楽器とモダン楽器の両方で弾いて比べるという趣向のアルバム。個人的に興味があったのは楽器を変えたときに奏法も時代(歴史的)奏法からモダン奏法に変えるのかということだったが、さすがにそこまではやっていないようである(そこまで器用でない?)。また時代奏法に関しても、ZepecM.SeilerKurosaki盤など私が好きな演奏と比べるとmessa di voceがそれほど徹底していなかったりして今ひとつ。さらに気になるのはヴァリオリンの技量の点で、特にKreutzerのように難度の高い曲では速い走句で曖昧になったりと少し前に聴いたKurosaki盤に比べるとちょっと見劣りする。