Bobby ChenのProkofievピアノ曲集

[SOMMCD 089]

そういえば最近Prokofievのソロピアノアルバムを買ってないなぁ*1、ということが引き金になったわけでもないが、初聴のピアニストのアルバムを購入。結果は半分満足、半分残念といったところか。特徴としては、音の流れが滑らかで、Prokofiev特有の鋭角的なところは少ないけれど、その分力みがなく、常に余裕を持って弾いているように感じられる。そんなわけでソナタの2,4番などはまずまずの好印象。ただ最後のトッカータはいけなかった。こちらは余裕を持っては弾けないせいか、テンポが不安定で急速な連続和音のところは苦し紛れのタメが入ってしまう。というわけで最後の最後で技術的限界が顕わになってしまった。

*1:調べてみたら、このブログを始めて以来Prokofievのソロピアノアルバムを採り上げたことがなかった。