Julia BrownのW.F.Bach鍵盤作品集

[Naxos 8.570530]

W.F.Bachに対しては静かなシンパシーとでもいうようなものを抱いていることを以前にも少し書いたが、そのきっかけとなったF.31の8つのフーガを収録しているということで購入。この曲のチェンバロでの演奏は他にRousset盤を聴いているが、そちらはアゴーギクをあまりつけずにストレートに弾き進めるアプローチなのに対し、今回のBrown盤は時代奏法的なアゴーギク上のゆらぎを十分に取り入れたスタイルになっており、より私好みの演奏。ちなみに経歴を見るとRübsamに師事したとあり、なんとなく納得がいく。