Denis MatsuevのLisztピアノ協奏曲第2番ほか

[ART-096]

前回のLuganskyと同じシリーズで、こちらはMatsuevによるピアノ。Lisztが2曲とR.Straussというカップリングだが、この中ではLisztの死の舞踏が面白い。冒頭から妙にハイテンションなピアノでこれはやりそうだと予感させるものがあるが、果たしてその期待に見事に応えてMatsuevらしい馬力(と怪力?)を随所に見せつけている。一方で協奏曲第2番の方は彼の荒っぽさがちょっと見えてしまって、個人的にはこの曲は技巧と抒情性が高度に融合された完成度の高い表現が好みだけどその方向性とはちょっと違うか。