Olli MustonenのBeethovenピアノ協奏曲第3&6番

[Ondine ODE 1123-5]

首を長くして待っていたMustonenの弾き振りによるピアノ協奏曲全集の第2弾。第1弾が1&2番だったので次はてっきり3&4だと思っていたら、4番ではなく過去にDeccaに録音していた6番(ヴァイオリン協奏曲の編曲版)だったのはちょっと意外。演奏は予想というか期待通りのMustonen節の炸裂で(もしコンクールだったら思い切り低い点を付ける審査員がいても不思議はなさそう)、3番では特に左手を目立たせる部分が印象に残った。6番も旧録と大きくアプローチは変わっていないが、強弱のコントラストやスタカートの鋭さなどMustonen節にもより磨きがかかっているように見える。何より録音が旧盤より良い。