Anthony Goldstoneの’A Night at the Opera’

[Divine Art dda25067]

Clemmowとのコンビで4手ピアノ作品を多く録音しているGoldstoneの、今回はソロピアノによるオペラ編曲集。この手のCDは何枚も持っているのだが、やはりつい手が出てしまう(笑)。だが残念ながらこれは全体的にイマイチの出来。最初のリゴレットパラフレーズを聴いたときはまずまず悪くないかと思ったのだが、Chopinの「お手をどうぞ」による変奏曲は聴き慣れたDemidenkoやWeissenberg盤と比べるとスムーズさに欠け、ちょっと苦しい。ノルマの回想やBusoniのカルメン幻想曲なども同様。4手作品では結構いい仕事をしていたと思うのだが、この手の技巧的ソロ作品で存在感を示すのはちょっと難しそう。