Seiler/ImmerseelのMozartヴァイオリンソナタ集

Midori Seiler/Jos van Immerseel

Midori SeilerとJos van ImmerseelによるSchubertのヴァイオリンソナタ集が好印象だったので、他にもこのコンビで出ているCDはないかと探して、Mozartのヴァイオリン協奏曲集については以前ブログに書きましたが、続いてMozartのヴァイオリンソナタ集(2枚組)の感想を。(買ったのはヴァイオリン協奏曲集と同時期なんですが、なるべく旬のもの(新譜)の感想を先に書くようにしていたら遅くなってしまいました。)届いたCDを見ていると、包装ビニールにDiapason D'orやらLe Monde de la MusiqueのCHOCやらRepertoireのR10のシールがペタペタと張られていて、実は各所で高評価を得ていた盤だったんですね。(まあこれらの評価もeditor's choiceと同様、それほどあてになるわけではないですが。)曲はK376, 377, 379, 380, 481, 454, 256の7曲。2001年にリリースされたものです。

聴いてみましたが、確かによく弾けていて、古典的均整美ととともに時代楽器の風合いが感じられて良い演奏なんですが、ただMozartのヴァイオリン協奏曲のときと同様、多少物足りない面もあります。全体的に速めのテンポで、すっきりと軽快という言葉が似合うんですが、特にヴァイオリンに関して、もう少し伸びやかに楽器を歌わせて欲しいかなという気がします。どちらかというと歌い方ががあっさりして、爽やかと言えば爽やかなんですが、個人的には、音程に多少不安定なところはあっても時代楽器特有の音色や時代奏法の特徴をさらに前面に出したBanchini/Vesselinova盤や、古典派という枠にあまり囚われずドラマチックに歌うPodger/Cooper盤の方により惹かれるといったところです。ともあれ、悪い演奏ではないしSchubertは素晴らしかったので、以前も書いたようにこのコンビでさらに(Schubertの幻想曲やBeethovenのソナタなど)録音をリリースしてもらいたいものです。

別件ですが、先日音コンピアノ部門の2次予選の3日目と3次予選を聴きに行ってきました。いつものように感想をアップしていますので(メモ書きをそのまま文にしたような感想ですが^^;)興味のある方はこちらからどうぞ。