Manze/EgarrのMozartヴァイオリンソナタ

Andrew Manze

昨日に引き続いて今日はAndrew Manze(アンドリュー・マンゼ)とRichard Egarr(リチャード・エッガー)によるMozartヴァイオリンソナタ集を。
実は昨日のPodger/Cooper盤をCD店で買おうとしたとき、その棚の隣にたまたま置いてあったものです(こちらも新譜)。Manzeは嫌いな演奏家でないし、値段もPodger盤ほど張らないので試しに買ってみました。
演奏はと言うと、さすがにバロッククレーメルと言われるだけあって達者です。でも個人的にはPodgerやBanchiniに比べるともうひとつ魅力に欠ける気がしました。ヴァイオリンの音(の出し方)の問題だと思います。Podger盤とは重なる曲がなかったのでBanchini盤と一部聴き比べてみたのですが、時代楽器特有の開放感のある音がもうひとつ出ていない感じがします。ややモダンヴァリオリンに近いテイストといいましょうか。
Banchiniが楽器を顎で挟まないバロック時代の奏法のパイオニアであるS.Kujkenの下で学んだのに対し、Manzeはより穏健な奏法のStandageに学んだのが関係しているのかもしれません。Podgerはその中間でしょうか。
ともかく、悪い演奏ではないと思いますが、続編が出たとしてもいまのところは保留といったところです。

なお、本日音コン2次の結果が出たので、一昨日のレポートの最後に結果について追記しておきました。