Podger/CooperのMozartヴァイオリンソナタ

Rachel Podger

最近聴いたCDから、Rachel Podger(レイチェル・ポッジャー)とGary Cooper(ゲーリー・クーパー)によるMozartヴァイオリンソナタ集Vol.2。
Mozartのヴァイオリンソナタと言えば、個人的には10年ほど前に出たBanchiniとVesselinovaによるものがずっと気に入っていて、これさえあれば他はいらないと思っていたのですが、去年の12月に偶然CDショップの試聴機で掲題のCD(Vol.1の方)を聴いてその素晴らしさに思わず買ってしまいました。本CDは最近出たその第2弾。
演奏はもちろん良いです。Banchini盤も悪くないですが、Podgerはさらに上手さを感じます。(逆にBanchini盤は時代楽器特有の鄙びた感じがさらに強い気がします。)何と言っても朗々と歌うヴァイオリン(時代楽器)の音色がいいです。昨日のブログでは良い演奏の3条件を挙げましたが、ヴァイオリンはピアノよりもさらに「音の良さ」の比重が高いと思います。(その比重が最も高いのは声楽ではないでしょうか。声の良さが80%以上かも。)今回のCDの中では特に私の好きなK.301が出色で、何度も繰り返して聴いてしまいました。
難点はSACDのため値段が高いことでしょうか。全集を予定しているそうなので後3枚くらいは出そうなんですが…。