Nikolai LuganskyのChopinアルバム

いつもながら再録音が多いLugansky。(しかも解釈にもあまり変化がない。)今回もメインの3番ソナタ以外はほとんど(全部?)再録音なのでいきおい興味の中心はソナタになるのだが、結果は期待はずれと言わざるを得ない。ヌルいというか中途半端というか、彼らしいメカニックの冴えが見られない上に、少々勿体ぶったようなアゴーギクを付けたりして、Vanguard時代の快刀乱麻を断つような冷徹な演奏を思うと、今昔の感がある。彼にはまだまだこれまでの芸風で頑張ってもらいたいと思うのだが…。