Seiler & ImmerseelのBeethovenヴァイオリンソナタ全集


1,2,3番を収めたアルバムが'07年に出てからとんと音沙汰がなかったので、てっきり頓挫していたものと思っていたら、このたび全集がリリース。ただその間に素晴らしいKurosaki & Nicholson盤が完結しており、それと比較すると正直いまひとつ感が否めない。特に顕著なのがKreutzerソナタで、技術的制約からか急速部分でもテンポが上がらずもどかしいし、緊迫感にも欠ける。全体を通して唯一、私の好きな第8番だけはKurosaki盤とは別の魅力が感じられたが…。