Peter Kooij/Sette VociのJ.S.Bachモテット集

OVPPによるBachは気がついたらなるべくチェックするようにしているけど(受難曲を除く)、これは気がつくのが遅かった上に入荷待ちでだいぶ待たされて最近やっと聴けたもの。が、待ってた甲斐があったとも言うべき、期待を大きく上回る演奏。一人一人の声のつややかかつ表情豊か、また声の輪郭にはっきりしているため各声部の絡みがわかりやすく、また歌い方に柔軟性というか粘性(?)があるのも特徴的。以前から言っているようにこの曲はJunghänel盤がお気に入りであるが、速いメリスマ部分などでのリズムのキレはそちらの方があるけど、ゆっくりした部分はこちらの方がより人間味というか情感が感じられる。