Boris BerezovskyのBrahmsピアノ協奏曲第2番ほか

Berezovskyは個人的にそれほど食指を動かされるピアニストではなく、今回のCDも普通だったらスルーするところだったが、レコ芸のレビューでテンポがとても速いということを聞いてちょっと興味が湧いて購入。聴いてみると、これが大変な名演であった。確かにテンポは速めで、特に終楽章はちょっと慌ただしいところもあるが、それでも破綻なく見事に弾き切っているし、何よりダイナミックさというか勢いというか、聴き手をグイグイと引っ張っていくような迫力が素晴らしい。併録のパガニーニ変奏曲(第2巻のみ)とピアノソロ版のハンガリー舞曲もなかなかの秀演。