Piers LaneのJ.S.Bach/d’Albertオルガン編曲集

[Hyperion CDA67709]

Hyperionのこのシリーズ(バッハ・ピアノ・トランスクリプション集)は最近はあまり買っていなかったが、今回は好きな前奏曲とフーガBWV532が含まれているということで購入。当然Busoni編曲版との違いに興味が湧くが、(この曲に限らず全般的に)Busoni版ほど響きが重厚にならず、よって動きも軽快で、Liszt編曲版にやや近いテイストになっている。BWV532も軽快なテンポで進むところはなかなか爽快だが、あっさり味でやや盛り上がりに欠けるというか、物足りない気分になってしまうのはBusoni版に慣れてしまっているせいか。(それでいて終盤だけぐっとテンポを落としてしまうのはちょっと首尾一貫していない気もする。)