Laure Favre-KahnのChopin前奏曲集ほか

[TRANSART TR150]

Favre-KahnのCDは以前Tchaikovskyの協奏曲を試聴して、これはよいかも、と思ったものの曲自体があまり好きではないのでそのままになっていたが、今回のChopinは試聴の結果、購入。(例によって国内仕様は代理店が噛んで高いので海外サイトで。)改めて聴いてみたが、自分の思っているこの曲の理想形に結構近いものがある。Lortie盤が細やかなニュアンスや抒情性に富んでいる分、ややナヨっとしている感があるのに対し、こちらは生き生きとした動きがあって(ライヴということもあってか)全体を一気に聴かせる。かと言ってTiempo盤ほどやり過ぎることもない。詩情にも事欠かず、バランスがよい演奏と言える。