Andrei KorobeinikovのScriabinピアノソナタ4,5,8,9番ほか

[MIRARE MIR061]

前回('06年)の浜コンでは、是非2次に進んで欲しいと思ったにもかかわらず1次不通過だった人が5人いたが、その中の一人であるKorobeinikovのソロデビューアルバム。浜コンで彼を聴いたときは、音色や響きに非常に敏感で、実力を持ちながら技巧顕示に走ることなく、じっくり聴かせる音楽をやる人だというイメージだったが、今回のScriabinもそのような彼の特徴が(特に強いインパクトがあるというではないが)現れているように思う。(ちなみに彼は'04年Scriabinコンクールで優勝している。)ただ少々気になるのが録音で、風呂場サウンドな上に重心が低音域にあるせいか、全体的に野太い音になってしまっている感がある。