HogwoodのGibbons鍵盤作品集

Christopher Hogwood

これも先日CD店の新着コーナーを眺めていて見つけたもので、Christopher Hogwoodクリストファー・ホグウッド)によるGibbonsの鍵盤作品集。元はL'Oiseau-Lyreから'75年頃に出ていたもので、実は私は昔からこれのCDを探していて、と言っても本当にCD化されているのかの確信もなく、あるときからもう探すのを諦めていたのですが、今回たまたま見つけました。ちなみにこのExploreというレーベルは、過去にCD化されてなかった録音や限定的にしか発売されていなかったCDを復刻することをmissionにしているらしいです。

Hogwoodはどちらかというと指揮者として名が通っていて、鍵盤楽器奏者としてはそれほど高く評価されていない感じもありますが、私は彼の'My Ladye Nevells Book'やFrescobaldiの鍵盤作品集など結構気に入っていて、今回のGibbonsもその流れで期待できるのではないかと探していたわけですが、聴いてみたところ、正直(手持ちの他のGibbons演奏と比べて)格別優れているというほどではないかも。(オルガン、スピネット、ハープシコードの3種の楽器を使用しているところが特徴ですが。)長年捜し続けていた初恋の人に会ってみたら、それほどでもなかった、というのに似た感じもしないでもないですが、ただそれでものどの奥にずっと刺さっていた骨が取れたような気もします。

実はHogwoodに関しては今回のGibbonsのほかにもう一つ探し続けている(いた)CDがあって、'Fitzwilliam Virginal Book'なんですが、こちらはずっと昔に店で見かけて、買いそびれていたところいつの間にかなくなってしまい激しく後悔したものですが、こちらは多分まだ再発されていないようです。

それにしても、ネットショップの新譜情報は細かくチェックしているわけではないので、今回のように結構取りこぼしが多く、やはりときどきCDショップも見て回らないといけないなと思った次第です。