Dejan LazicのScarlatti&Bartok

[CCS SA 23407]

今好きなピアニストを挙げろと言われたら間違いなく十指に入るDejan Lazicの新譜。ScarlattiとBartokを交互に配置するというちょっと変わった趣向だが、Bartokは(最後のミクロコスモスからの6曲を除いて)どちらかというと聴き馴染みが薄い曲。一方Scarlattiは鋭いアクセントのついたスタッカートやその後の力の抜き具合、フレーズの前の一瞬の間などどこかMustonenのピアニズムを思い出させる。そういえばMustonenもJ.S.BachとShostakovichを交互に並べたことがあって、そういう点では何か相通じるところがあるのかも。(そしてMustonenも私の中で十指に入るピアニストである。)