Alessio BaxのBrahmsアルバム

第3回浜コン優勝者のBaxがBrahmsパガバリを弾いているということで興味を持って聴いてみたが、予想外に(当時私はあまりBaxを買っていなかった)良い出来だった。第1変奏からスピード感、キレがあり、音も輝かしい。ただ惜しいのはスピードを重視し過ぎるせいか、ときに細部が曖昧というか誤魔化しっぽく聴こえること(たとえば第14変奏)。(ちなみに全く覚えていなかったか浜コンでも2次で1巻を弾いていて、これを読むとやっぱり勢い重視で雑という感想を持っていたようだ。)なお併録のバラードやOp.76など歌心や音楽センスが問われる曲はいまひとつ。