Enrico PaceのLiszt巡礼の年 第1&2年

かつてLisztコンクールで優勝しただけあって、端正で正統派といった感じのLiszt。特に私の好きなダンテソナタが秀演なのがポイントが高い。欲を言えばオーベルマンの谷のクライマックス部分ではもう少し怒涛の攻めを見たいし、ダンテソナタの最後のPrestoはもっとスピードを上げて欲しかったけど。あとピアノの響きの美しさの点ではLortie盤に譲るけど、それはLortie盤がちょっと特別と言った方がよいだろう。