Kurosaki & NicholsonのBeethovenヴァイオリンソナタ集Vol.3
今年の2月にVol.2が出たと思ったらもうVol.3で、ペースが早い。今回の1,2,3番は最近ではSeiler/Immerseel盤やMetzger/Zitterbart盤を聴いているが、同じ時代楽器と言ってもやはり微妙にスタイルや音色が異なるところが面白い。で、どれが一番良いかと聞かれると、一概に言えないということになる。朴訥というか鄙びた風情のSeiler盤、流麗で颯爽としたMetzger盤(これがモダンに一番近い)、じっくりと歌い、各フレーズに思い入れが感じられるKurosaki盤、という感じであろうか。個人的にはKurosaki盤ももう少しサクサクとしたテンポでもよいと思ったが。